イラストと好奇心の詩の世界
僕的の勝手な考えと落書とおしゃべりをお伝え致します。
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恋人がリアルサンタクロース♡
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koibito santa2


では、この青年が書いた哀しみの詩を綴ります

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ファンキーサンタがやってきたよ♪【前編】
【この物語はフィクションでございます】

近未来のとある年の12月。

足の裏に出来た末期の悪性黒色腫(メラノーマ)で余命幾ばくもない初老の男・Tさんが自宅で寝たきりになっておりました。

Tさん

もう、Tさんは助かる見込みはありません。
超高齢化社会のこの時代では、病院のベッドが不足しており、治らない患者は皆、病院から追い出されてしまうのです。

Tさんは独り身です。
ヘルパーや近所の人や兄弟・姪が代わる代わる看病には来てくれますが、外が真っ暗になるとみんな帰ってしまいます。

そして、Xmasイブの夜がやってまいりました。
看病に来ていた人は、それぞれ大切な人と過ごす為、みーんな帰っていきました。

シーンと静まり返った部屋で、Tさんは一人ぼっちになりました。
いつもの夜より、なおさら独りの寂しさがTさんに突き刺さりました。

Tさん涙


Tさんの頬を静かに涙が伝わりました。
一人で泣きながらTさんは今夜は一段と寒さが厳しい事に気付きました。
文字通り、身も心も極寒です。

Tさんはまさに今、命の炎が尽きかけておりました。
朦朧とする意識の中、Tさんはあの日のことを思い出してました。

30年前のあの出来事です。

T&K


Tさんには当時、好きな女性・Kさんがおりました。
TさんはKさんとXmasを二人で過ごすことのみ本当に楽しみに待ち焦がれておりました。

そしていよいよ、その日まで数日と迫ったある日。
Tさんが放ったある一言がきっかけでTさんはKさんと喧嘩してしまいます。
それが原因で、間に入ってくれてたKさんとKさんの親友のCさんの仲も決裂してしまったのです。

T&K 断絶


TさんとKさんはまさにXmas直前に断絶しました。
TさんはKさんばかりか、Cさんも深く傷つけてしまいました。

一度、化学反応を起こした彼女たちの心は、二度と元に戻りません。
ことが起こる前の彼女たちとは全くの別人になってしまっておりました。
余りに哀しく、取り返しのつかないことでした。

去るK&C


Tさんはこの30年間、彼女たちを傷つけたことを悔やみ続けておりました。
でも自分の力ではもはやどうすることもできない。
タイムマシンがもしあるなら、あの日に戻って自分の愚かな、一言を諌めたい。
Tさんはそんな荒唐無稽なことを混濁する意識の中、思っておりました。

そんな時です。
「シャンシャンシャン♪♪」
Tさんの朦朧とした意識の中で、はっきりと鈴の音が聞こえてきたのです。
そして登場しました。
ソリに乗ったファンキーなサンタさんが!

ファンキーサンタ登場


「へぇ〜い♪元気かぁい〜♪♪」

サンタさんは今にも燃え尽きそうなTさんに対し全く空気も読んでいない台詞を吐きます。

「・・・アンタには、ワシのこの姿が見えんのか??」
「馬鹿にすんな!ワシの視力は2.0じゃぞ!老眼はあるが、はっきりとおぬしのツラは見えるぞい!」
「なら何でそんな事をいう?」
「だって、誰じゃってホンモノのサンタさんを見たら元気出るじゃろ?ホレ、アンタもこうして死にかかっておったのにこんなに話せるじゃねえの♪」

「・・・・・・・・・」
Tさんは呆れ果てると同時に、余りにも底抜けに明るくお馬鹿なサンタの爺に、プッと噴出してしまいました。

サンタさんはそれを見て、更に調子に乗りました。
「ヘイヘイヘイ〜!!!」
分厚い舌を出して白目を剥き、半ケツ状態で大きく振っておどけます。
ヘイ!サンタ


Tさんの表情が途端に凍りつきました。
しまった、外したッ!と思ったサンタさんは一瞬でハードボイルドな渋い表情に切り変わりました。
そのあたりの機転の利かし方はさすがです。

「アンタ、何が欲しいんじゃ。欲しいものなんでも一つだけやるぞい♪」
「一つ聞いてもいいかい?」
「なんじゃい」
「サンタクロースってモンは、普通はお子様のところしか来ねぇだろ?それなのに何でワシみてぇな老いぼれのところに来るンじゃ?」

良くぞ聞いてくれた!とばかりに、サンタさんは胸を張ってこう言いました。
「ワシはな、子供のところしか行かんよ、確かに。ただ、その意味はな、「子供の心を持っておる奴」のところに行くという意味も含まれておるんじゃ。いつまでも純真で子供の心を持ち続けておる奴のな」

Tさんは絶句しました。
自分は子供のような純真な心の持ち主だったとは・・・
Tさん「ワシの心は実は純白のように美しい子供のようじゃったんじゃな・・・」
ファンキー・サンタ「いや、違うぞよ。どす黒い腹とど汚い心を持っておるぞい、お主は」

「・・・・へ・・・・・??」
Tさんはまたまた絶句しました。。。
そしてムッとして言いました。
「ちょ、ちょっと、、、アンタ、それは余りにも失礼じゃねえのか!?」
「失礼も何も、お主自信、ホンマに純白で美しい心を持っておると思っておらぬじゃろ?」
「ま、まぁ確かに・・・」

今までの己の生き方を振り返るとTさんは俯いて落ち込んでしまいました。

「そんな落ち込むこともあるまい。どうせお主はあと数時間の命じゃからな」
「おいおい、、、そんなにあっさりと言うてくれるない。。少しは慰め・・・ん??」

「あ、あと数時間ッ〜〜〜〜〜!!???」

Tさんは衝撃の事実を知ります。
ガックリとその場でへたり込むTさん。

「サンタさん、もういいべ。アンタ、もう行ってくれ・・・」
「どうした?何でも欲しいものやるぞって言ってるじゃろが♪」

サンタは無邪気で満面の笑みを浮かべて言いました。
『空気読めって・・・!この糞爺・・・』
Tさんは強く思いました。

「欲しいものって、ワシはもうあと数時間の命なんじゃぜ?どんなに素晴らしいもんもらったってどうしようもねぇじゃんか。もう他行ってくれ」
「何でもどんなものでも、って言ってもか?」

「・・・そうだよ・・・・・・ん??」

Tさんの脳裏に突如、素敵などす黒い欲望が浮かびました。

「も、もしかして、サンタさん、アンタ、何でも願いを叶えられる道具とか、持ってるのか?」
Tさんはその瞬間、かつて自分が子供の頃流行ったネコ型ロボットの道具や西遊記のパロディの龍の玉といったものを思い浮かべたのです!!

「無論じゃ」

「な、なにぃ〜〜〜〜!???」

Tさんは興奮して立ち上がります!
鼻息を荒くして。

「じゃ、じゃあ、そいつをくれ!否、下さいまし♪」
「おいおい・・・落ち着けよ。ホンマにお主、あと数時間でくたばる爺か?」
「これが落ち着いていられますかい!!」
「ちょ、ちょっと待ちんしゃい!」

サンタは途端に厳しい目をしてTさんを睨み付けます。

「お主はたった今、凄まじくどす黒く腐った大人・・・爺に成り下がったな!!そんな奴にワシはプレゼントを渡すことは出来ぬ!!!さらばじゃ!!!!」

(続く)

テーマ:恋愛小説 - ジャンル:小説・文学